beki雑記

オタクのライブレポ

アニON「プリキュア Music Café」に行きました。  

 

行ってきたので簡単にレポです。

 

店内に入るとなぎさとほのかがお出迎え。ヘッドホンがかわいい。

 

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ドリンクのメニュー表です。冷凍みかんでかぼちゃを演出しようとするまほプリのパワープレイが光る。

 

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とりあえずアラモードとドキプリのドリンクを注文しました。

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アラモードはアイスが固すぎる以外は普通に甘くておいしいドリンクという印象。ドキプリはウエハースでトランプのマークを再現するのが小粋。

 

アニONカフェの特徴として、入場料金支払やドリンク・フード等の注文で楽曲のリクエストカード(イラスト付き)がもらえ、DJタイム時までに指定のボックスにそのカードを入れると店員さんが楽曲を流してくれるサービスがあります。ふと楽曲のリストを見ると楽曲数がまさかの300曲オーバー。放送10年越えの歴史を感じさせますね。

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閑話休題、ドリンクも飲んだので自分がここに来た目的であるつながるアクリルキーホルダーを購入したのですが、開封してみて完全にこち亀のこのコマのような表情になりました。ハートキャッチとスイートとフレッシュぐらいしかまともに視聴していないので全然わからない…(ミルキィローズ・ソード・マーチだそうです)

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わからない…おれたちは雰囲気でプリキュアを視聴している…

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そんなわけでお目当てのマリンのアクキーは手に入りませんでしたが色々な楽曲が聞けて楽しかったです。開催期日が明日の20日までですが、自分のようにプリキュアに詳しくなくても楽しめるので(※1)ぜひ。

 

 

※1

平日昼という時間帯に行ったからか20代の女性が多く、男性が少なかったのがプリキュアのイベントとしては結構珍しいなと思いました。

2019.01.15 @ 東京 武道館 銀杏BOYZ「世界がひとつになりませんように」  

 

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■はじめに

いつも以上にとりとめのない文章を書いてしまう。

銀杏ボーイズのライブを初めて観たのは2年前のサンボマスターとの対バンだった。そのライブで聞いた峯田の演奏はよかったのだが、何か違うように思えて仕方なかった。それもそのはず、銀杏ボーイズと名乗ってはいるが、峯田以外のメンバーがすべて脱退し周りをサポートメンバーで固めたバンドのサウンドは間違いなく違っていた。おれが中学時代から今までずっと聞いた「DOOR」と「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」の奏でる息遣いを間違えることはありえなかったからだ。

 

■開演まで

会場に着くと4:6ぐらいのファンの男女比にまず驚いた。正直2000年代前半のいわゆる青春パンクを聴いていた人間の多くが男性だと思っていたのだがそこはさすが銀杏ボーイズ。物販を見てみたが、峯田確定ガチャやポスターやTシャツなどはすでに売り切れていて信者力の高さを思い知った。正直また武道館でやると聞いてペイできるのか…?と思ったんだけど、当日券を売るとはいえ平日埋めているのでそこらへんは問題なさそう。

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フラスタに向かうとそこはいつもの面々が。サンボマスターをはじめとして、ガガガSPオナニーマシーン、ライブハウスだと新宿ロフトLa.mamaなど。あとスカパラ真心ブラザーズ博多華丸の名前もあり親交があったのかと少し驚いた。

会場に入るとペーソスというバンドが演奏をしており、関西連続不審死事件をモチーフとした無職の女が会場に大音量で流れたとき会場を間違えたのかなと一瞬思うぐらい銀杏のオープニングアクトとしては謎であり面白い20分間だった。

今回の席はアリーナの11列目という異様なほど良すぎる席だった(しかも、アリーナの番号は6列からはじまっていたため実質6列目)。武道館の初アリーナだったのでわくわくしながら待っていた。

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開演までの間、入り口で配布された銀杏の夕べ新聞を読んでいたがこれが結構面白かった。峯田の115の名言をはじめとして、高校の同級生へのインタビュー、峯田の出身地である山形の観光案内、サポートメンバー座談会、おそ松君のパロディの銀杏BOYZくん、ペーソスの紹介、銀杏BOYZの年表、マネージャーへのインタビューなどこれ一枚で銀杏のすべてがわかるといっていい内容だった。特にサポートメンバー座談会は、普段ライブ等でもその立場上あまり語られない彼らの思いが綴られており、オリジナルメンバー三人が脱退後の銀杏を知るためには貴重なものとなっていた。

 

■開演後

峯田めちゃくちゃしゃべるな!?と思ったライブだった。以下レポ

 

・生きたい後のMC

「1月15日は自分にとってゴイステの解散と銀杏ボーイズの誕生の日であり誕生日と結婚式と葬式が一度に来たような日」という峯田の言葉にエモさを感じた。その誕生日を結成当初のメンバーが誰一人いないまま迎えるというのはいったいどういう気持ちなんだろうか。

 

・駆け抜けて性春

ラスサビのドラムの8分が4分になっていたのは原曲の疾走感がなくなっていた反面それはそれでアリだなと。あと、コーラスパートやYUIパートが観客がクソデカ聲で歌っていて感情人間になってしまった。

 

・恋は永遠(?)後のMC

「歌いたい人は歌ってください、踊りたい人は踊ってください、手拍子をしたい人は手拍子してください、静かに見たい人は見てください、僕は○○して!!と強制できる人間ではないので」

そう語る峯田から「世界がひとつになりませんように」という公演名が分かった気がした。本人も公演名の意味については明言をしませんといっていたがきっとそういうことなんだろう。

 

・新訳銀河鉄道の夜

ステージの後方の星を模したライトの演出がよかった。こういう演出はライブハウスではなかなかできないからうれしい。

 

・BABY BABY

「この曲を下北沢のスタジオで他のメンバーに披露したときに反応が悪く帰り道しょげていたけど、後日あまりにも良すぎて何も言えなかったと言われました。そんな曲です」

そういいながら観客に背を向けあの時のようにとコード進行をサポートメンバーにいいながらスタジオセッション風に演奏しはじめるの哀愁を感じませんか?もうオリジナルメンバーは誰一人いないのに。

 

■おわりに

正直もう峯田はバンドマンというよりかは文化人になってしまったんだろうな…と思っていたが、想像を越えた佳いライブで15日にみた峯田は確かにバンドマンだった。確かにファン層も露出が増えたからか峯田を朝ドラで知ったであろう70歳ぐらいおばあちゃんもいたし、新曲よりも「DOOR」「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」の楽曲の方が好きなのは変わりなかったが、それでも(音が変わってしまったとはいえ)パフォーマンスやセトリは素晴らしかった。何よりも一番うれしかったのが、制服を着た高校生を武道館でちらほら見たことだ。おれが中学~高校時代に銀杏ボーイズの音楽が刺さって、曲中に出てくる大槻ケンジのスーパー名作『グミチョコレートパイン』を何度読み返したかわからないように、あの子たちも同じような体験をしてくれていると本当に何もいえなくなるぐらいうれしい。今後も武道館でやりたいと言っていたが、個人的にはフラスタを贈ったサンボマスターをはじめとしたいつもの面々と対バンする峯田がまた見たいなと思う。

 

 

映画「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly」を見ました

 2019年始まっていきなりmasterpieceといっていい映画を見てしまった。この良さは上手く言語化できないので箇条書きにします。

 

・桜ちゃんのえちえちポイント

①魔力供給と言う名の指フェラの上手さ

②火照って廊下で自分を慰める姿

③「私、処女じゃないんですよ!」←えっちだね…

④桜ちゃんが士郎の部屋で服を脱ぎ始めるところ最高なんですけど、自分はスカートをたくしあげるイラストがなかったのでそれがなかったのは少し残念ですね。

⑤普通に情事をはじめていてこれがPG-12の理由だと秒で理解した

 

・エミヤがホンマに正義の味方すぎて泣けるんですよね。過去の自分は憎いし茶なんて淹れたくないし殺したいけど、巨大な悪の前にはそんな私情を捨て正義の味方であり続け過去の自分がその道から外れようとすると忠告してあげるし。イリヤを守り続けろみたいなことを言ったあとに士郎に自分の腕を移植するところなんかは心の底から善人なんだなあって思っちゃう。そんな中で士郎が桜を殺して正義の味方を張り続ける鉄心ルートのifも劇中で上手く再現していて本当にこの監督はfateが好きで好きでたまらないんだなあと取捨選択の巧みさにただただ感服しました。

 

・ギルさんがポスターに大きく写っていてこのルートでの顛末を知っているからかちょっと笑ったんですけどそれでも王の貫録がありましたね。桜に足を切り落とされたことではなく跪かされたことに激高するあたりが本当に我様としか。

 

・藤村が無意識に桜ちゃんとイリヤを救っていてそういうところだぞ!!!!ってなった。

 

イリヤが公園で士郎に大事な人を守るように諭すシーンが尺の都合上場所が変更されていたのは若干残念だったけど、門脇さんの演技がもう涙しか出ないほど名演。

 

・ワカメの自分を見てくれない・自分には魔術師としての才能がないという慟哭が全体的に散りばめられていてこれは慎二の物語なんじゃないかと一瞬思った。かといって桜に対する行動が正当化できるものではまったくないけど。

 

・オルタとバーサーカーのバトル、マジで熱いんですよ…

 

・Aimerの主題歌めちゃくちゃよくないですか?生き方が病的にまっすぐな士郎に対して自分は汚れているから触れたいけど汚すのがこわくて自分からは触れられない本編の葛藤を上手く表現していてこれをエンディングで流されたらもうね。最終章の主題歌もAimerで頼む。

 

・2020年春公開ってもしかしてまた春になったでおなじみノーマルエンド櫻の夢を期待してもいいってことですか…!!!!!あれ桜ちゃんにとっても結構救いのある結末だと思うんですよね、ハッピーエンドすぎないけど士郎は心の中に確かに残っているし。

 

本当に最高なのでフィルム付くときにもう一回みます。きのこがFateで型月を持たせていて本当によかった。

映画「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」を見ました。

 

いやー正直2期できれいに完結したし何やるんだろう?と思ったけどこんな感じのアンサーがくるとは思っていなかった。映画の主題は転校先の学校の生徒の保護者や先生たちに浦の星を認めさせるためにアクアがライブをするという話なのだけど、まりちゃんと親との和解パートを挟んだことでちょっと散文的になった印象がある。

だけどアクアの9人がこれからやりたいことを明示してくれたのはすごくよかった。観ている最中、ミューズが矢吹丈のように真っ白に燃え尽きる物語だったとしたら、アクアは星飛雄馬のように左腕が壊れても泥臭く打者転向や右腕で投げる方法を模索する(※1)話で対比されていて良いなあと。それと、あの弱虫だったダイヤちゃんがセイントスノーのりあちゃんに対して激励していたのは彼女の成長を感じたし、もっというならキャプテンの五十嵐っぽさを感じさせた(※2)。3年生が卒業しても終わらない彼女たちの物語を今後も見守っていきたい。

 

 

 

※1

新巨人の星の一徹、飛雄馬がまた野球をするのをもうわしは止められないというシーン本当に泣けるんですよね。白髪が生えておじいちゃんになった一徹をみると左門妹と異なりどうしようもなく時間が経過しているんだなあと。

 

※2

ああいう世代交代もの本当にすき

2018年に見た映画感想

昨年末、2018年に行ったライブを振り返ってみたけど映画についても振り返ってみたいなと思ってタイトルを書き出してみたら6本しか見ていなくて笑ってしまった、2017年は12本ぐらい見ていた覚えがあるのですけど、それぐらい2017年がアニメ映画豊作の年だったんでしょうね。アニメ映画を主にみる、オタクなので。

 

映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-

変わらない六花ちゃんと変わることを求める六花ちゃん姉との間で奔走するゆうたくんを描いていて本当に京アニは映画作り上手すぎない?と感動した。個人的にはラブホに入ろうとして赤面するりっかちゃんがかわいすぎてアしか言えねえ。

 

リズと青い鳥

京アニ映画作り上手すぎない?シリーズ第二弾。正直鑑賞中みぞれと希美の関係性がピンポンのペコとスマイルの関係に酷似しているなあと思ったしもっというならユメギワラストボーイと僕らについてが頭の中で鳴り響いていた。みぞれと希美はどうしようもない才能の差(みぞれは講師に音大進学を薦められたが希美はそうではなかった)があるし吹奏楽は卓球のように勝負するスポーツではないけれど、二人のすれ違いとゴールに至るまでの過程はピンポンのようなえもえもカタルシスを感じてしまった。やっぱり山田監督は最高。

 

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コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)

正直フィルム欲しさで見に行ったんですけどめちゃくちゃ面白かったです。おれの年齢的にコードギアスはド世代で友達も当時2期の韓国早バレを見て展開にショックを受けていたりめちゃくちゃオススメされていたんだけど逆張りオタクだったので見る気がしなかった。でもそれを公開するぐらいの怒涛の展開にスクリーンから目を離さずにはいられなかったし、さすがスクライドの谷口監督だなと思わざるを得なかった。今度全話視聴します…

 

ペンギン・ハイウェイ

「おっぱい」という単語が頻出するすごくえちえちな映画でかつ森美節がいい感じに薄まっていてあの感じが無理という人間でも視聴できる最高の映画だった()。お姉さんのデカパイととにかくかわいいペンギン、とにかく素晴らしい作画と君の名は。並みに売れてほしかったのにそこまでヒットしなかったのはただただ残念の一言に尽きる。

 

カメラを止めるな!

今度金曜ロードショーで放送されるけど劇場は無理でもDVDなり配信サービスで見てくれ頼む!!!!という映画。この映画はネタバレを食らうと本当に致命的だし、低予算ながらもみんな迫真の演技で迫ってきて楽しい。特に監督の感情が入りまくった鬼気迫る演技の理由がわかると笑うとともに映画監督のような業種でも中間管理職なんだなあと哀愁を感じました。あとアツアツおばちゃんがおもしろい。

 

ボヘミアン・ラプソディ

鑑賞後正直クイーンについて今まで詳しく知らなかったのを後悔したぐらいのスーパー名作。いや-何がいいってライブ中の観客がすごく楽しそうで本当に見ていて幸せになる。あとフレディが別れてからもメアリーと連絡を取り続けてなんで結婚指輪を付けてないの?とか聞くところは恐怖しかないし、終止メンがヘラっていて笑うしかないけどマジモンの才能の前には誰も平伏すしかないんだなとライブエイドのシーンで思った。「善き考え、善き言葉、善き行いをしなさい」が口癖の父親と善き行いであるライブエイドの前に和解したシーン、マジ泣けるんすよ…

 

※1

おれは京都の大学生が出てくる森美作品すきですけどあの「私」の自意識が無理という人間は一定数いると思うので…

2018年12月の読書  

 

柴田書店編『パフェ - フルーツカットのテクニック、デザインと盛りつけのメソッド-』

 

都内を中心に有名なフルーツパーラーのパフェを50種類以上紹介した本。

寿司は一定以上の年収になると止まるというネットスラングがある。これは本当に言いえて妙な言葉でそれを思い出しながら本書を読むとパフェも一定以上の金額になるとコーンフレークが入らなくなるんだなあと思わざるを得なくなった。いや本当にこの本に載っている2000円オーバーのパフェ、マジでそこらへんのファミレスやカラオケ店で食べるようなパフェとは本当に質が違うんですよ。例えば、盛り付けやチョコレートの飾りの切り方、アイスの作り方、フルーツの選び方などなど一つ一つの所作に何かしらの意味がある。

おれもこの本に載っている高野フルーツパーラーのキウンパフェとデコポンパフェを食べたことあるけど本当に感動体験というか涙が出てくる味というか。写真も綺麗で再現できるかはともかく一部レシピも載っており、各パーラーの歴史についても軽く触れているので美味しいパフェに目がない方にはぜひよんでいただきたい一冊。

 

岡本健『アニメ聖地巡礼の観光社会学: コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析』

 

アニメの舞台となる自治体にファンが赴くいわゆる聖地巡礼をカルチュアル・スタディーズ的に論じた本。地域振興のやり方に関する本は地域支援コンサルや企業家が書くことが多い中で、地域振興の一種である聖地巡礼について大学教授が論じる本はおそらく類書がないと思われる。この本を手にする前は、2010年以降のアニメ聖地ビジネスが活性化した後の話が多いのかな?と思って読み進めていたのだが、作者もあとがきで触れているように2012年に発表した博士論文が元になっているため、若干タイムスリップしたような感覚に陥る。例えば、2000年代前半から後半にかけて放送されたおねがいティーチャーひぐらしのなくころに、涼宮ハルヒの憂鬱けいおんなどの話が中心でかつ、東浩紀動物化するポストモダン』への言及率の異常な高さがよけいに2000年代を感じさせる要因となっていた。また、mixiコミュニティでのファン活動のまとめや、1990年代にもセーラームーンや究極超人あ~る、炎の蜃気楼などで聖地巡礼などがされていたこと、当時の聖地巡礼に来ていたファンについてメディアはどう報じていたかを1つ1つ資料を引用して論じているのは好印象であり、やたらとおねがいティーチャーに触れていたのは少し面白かった。WOWOWが試聴できなかった当時の自分にとって、おねティはアニメージュニュータイプきゃらびぃ(アニメイトで配布される冊子)をはじめとしたアニメ誌での情報のみであり、少しえっちな眼鏡の先生が出るアニメという認識しかなかった。そのため、聖地巡礼されるような情熱的なファンを持ったアニメというのはこの本で初めて知ったので今度ツインズと一緒にみてみたいと思う。前述のとおり、2012年発表の論文がベースとなっているため、2010年台のガールズ&パンツァーラブライブサンシャイン等へのアニメにも言及した続刊に期待したい。

 

木下 斉『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』

 

高校時代から地域再生に携わってきた実業家が書くどうやって地域を生き返らせるかを小説として書いたHOW TO本。おおまかなあらすじとして、普段は東京で会社員として働く主人公が実家の商店の店じまいの手伝いをするために地元に帰ると簡単には畳めないということを知り落胆するも、ひょんなことから若手企業家としてバリバリ働く高校時代の同級生と再会し実家を含めた周辺地域を再生していくことになるというのが本筋の内容だ。

この本の魅力としては純粋に作者の筆力が高く、エンタメ経済小説としても十二分に面白いところ。そして作中の文章に色を付け、同じページ内に注釈として作者の起業した時の経験談(若干自己啓発的な要素があり少し鼻につくところはあるが)や用語の解説を乗せているのが好印象。読んでいるうちに作者が貸出募集の広告を出しているのに契約書を結ぶ段階で手のひらを返す地方の商店街の人間とバブル時代を忘れられずに周辺相場を無視した金額を取ろうとする不動産業者と成功するとすぐにやっかむ地域住民と役所の補助金が本当に憎いんだな…ということが伝わってくるため、本当にそこらへんで苦労したんだなと感じさせられた。前述したとおり非常に読みやすい本なので、起業に興味がなくてもエンタメ経済小説が好きならぜひ読みたい1冊。

 

里中 一人『お金持ちはこっそり始めている 本当は教えたくない! 「軍用地投資」入門』

 

現役の沖縄防衛局職員が書いた(執筆当時)軍用地投資の入門書。まずまっさきに現役職員がこんなパンクロックな本を出して懲戒事由にひっかからないのか!?と思ったのだが、処分を受けていてそりゃあなあ…と感じたし、回収を行ったそうで紙の本はプレミアが付いている(電子書籍版は入手可能)。そんないわくつきの本ではあるが、内容は非常にスタンダードな不動産投資入門書であった。まず軍用地とは?から軍用地の通常の不動産との違い、情報入手の方法、現地視察の旅費交通費としての計上方法など非常に丁寧に書かれており、今後このレベルの類書は出ないと確信できる良書。ここまで丁寧に書けたのも作者自身が普段から米軍や地元住民と折衝を行う立場の防衛局職員だったからだと思われる。ただ気になったのは、作者も少し触れてはいるが基地返還という投資上のリスクを抱えているのに年利約2%だという点。個人的にはその政権一つでひっくり返る可能性があるのに、年利2%はなかなかままならないなあと感じてしまった。一風変わった不動産投資方法を知りたい方にオススメな1冊。

2018年よかったライブベスト10

2018年も24回(LV含む)とたくさんライブに行った年でした。このオタク、8月は週1ペースでライブ行ってるな。

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行ったライブ会場の内訳ですが、1位武道館(4回)2位メットライフドーム(3回)3位東京ドーム・新木場 Studio Coast幕張メッセ(2回)でした。こいついつも武道館行ってるな。

正直なところ、どのライブもプロが全力でパフォーマンスを行っているので糞楽しいと言うのが素直な気持ちなのですが、その中でも特に印象に残ったライブを振り返ってみようと思います。

 

10位

2018.08.25 @ 所沢 メットライフドーム WANIMA 「Everybody!! Tour Final!! 」

ツイッターでオタクくんさあ…という感じで消費されている彼らだが、バンドで西武ドームを埋めるだけの実力は本物だったなと。

 

2018.10.23 @ 後楽園 東京ドーム EXILE 「 EXILE LIVE TOUR2018-2019 STAR OF WISH」」 

12000円と言う値段に見合った魅せるライブというものを学べた気がした。スタッフの練度も高く、ファンサとは何かを考えるきっかけとなった。

 

2018.08.05  @   茨城 ひたち海浜公園 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」 

尋常じゃなく暑いロッキンは演奏も熱かった。特にサンボマスターの演奏についてはなんでこれがGRASSじゃないの?という熱さがあったので来年はGRASSで頼む渋谷。それはそうとカウントダウンおめでとうございます山口隆。もうちょっと早めに発表していたら晴れ舞台見に行っていたんだけどなにぶんチケットが手に入らなかったので…

 

2018.3..20 @ 新木場 STUDIO COAST  syrup16g「COPY発売16周年記念ツアー 「十六夜 <IZAYOI>」十六夜」 

五十嵐隆を見れてよかった。それに尽きる。

 

2018.1..27 @ 渋谷 La.mama オナニーマシーン/ 一人ピーズ「オナマシ20周年カウントダウンへの道程 ≪新春スペシャル≫ 『ティッシュタイム62~オナマシ19周年&イノマー断酒1年突破!記念~』」

イノマーがあのあと口腔底癌を公表してブリキの太鼓なんて存在しないんだなとかなしくなっちゃった。ああいうだめな大人がずっと歌っていてくれるとなんか安心するんだけど上手くいかないね。

 

9位

2018.06.10 @ 所沢 メットライフドーム Aqours 「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」 

ラブライブサンシャイン2期の物語をわかりやすくまとめてくれたライブ。曲間にアニメ映像を流すことでこんな物語だったよな…とおおまかに思い出すことができたし、(ほぼいないだろうけれど)本編を視聴していなくてもおおまかな概要を楽曲とともに知れる本当に初見に優しい演出は2連続西武ドーム公演の余裕を感じさせた。

 

8位

2018.08.31 @ 新木場 STUDIO COAST  SHOW BY ROCK!!「SHOW BY ROCK!! presents 「3969 MIDILAND 2018〜夏祭りだにゃ!! 集まれSB69er!!〜」」

まりんかや稲川さんをはじめとした豪華声優と新進気鋭の若手バンドの演奏がきけるまさによくばりセットと言えるライブ。こんなライブ、お金じゃ買えない!(DYNAMIC CHORD加賀真実)

 

7位

2018.10.06 @ 日比谷 日比谷野外大音楽堂 パスピエ 「パスピエ 野音ワンマンライブ “印象H”」

東京の空の下でみるON THE AIRとかいうスーパー名曲を聴かせるナリハネが最高だったのとただしいままではいられないの終幕感が良かったので。

 

6位

2018.08.08 @ 六本木 六本木ヒルズアリーナ Poppin’Party「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION「コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE」」

嵐の中で決行する運営大丈夫か?と少し思ったライブだったけれど。今年みたポピパの中でもトップクラスでよかったライブ。これは恐らく野外のオルスタだったのと彼女たちのライブはブシロバラエティやMVで過剰演出しなくてもそのままで素晴らしいからだと思う。40分6曲と短いライブではあったけど、その分濃密でかつ新曲が多めだったから最高(さあいこう)としか言えない。木谷もこういう路線で来年ロッキンとか出してくんねえかなあ。

 

4位

2018.12.02 @ 名古屋 名古屋ドーム アイドルマスターシンデレラガールズ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」 

2018.11.11 @ 所沢 メットライフドーム アイドルマスターシンデレラガールズ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」

同率4位。もともと大好きなコンテンツということでポイントが高かったのだけど、5thよりも会場の規模が大きくなったこともあって、光の演出やメイン・センター・バックセンターを使った様々な演出が良かったし、シンデレラガールズの四季というテーマも面白かった。セトリもウサミンのメルヘンデビュー等の初期の曲から最新のデレステ曲まで幅広くカバーしていて広い層に訴求できていたように思え、今後ドーム公演をするにあたりその辺を意識できていたのは少し安心。今回はキャパがだいぶ大きくなった影響で即ソールドアウトではなかったので、バンナムが次はSSAでいいかと思わないかが少し心配ではある。

 

3位

2018.07.20 @ 東京 武道館 Tokyo 7th シスターズ 「Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ 『Melody in the Pocket』」

ナナシスの素晴らしい楽曲たちを今まで知らなかったのか後悔し続けているおれでもこのライブに参加したのは本当に自分を褒めたい。生バンドを当たり前のように使ったり、開演前BGMのセトリの妙や極力声優自身を出さないようにした演出、アンコールなしで余韻を残すところなど茂木伸太郎のライブ構成力にはド肝を抜かされる。今日武道館公演のライブCD&円盤発売が発表されたのでSTAY☆GOLDの黄金のメロディ(銀テープ発射)が早くみたい。

 

2位

2018.04.08 @ 中野 中野サンプラザ アーバンギャルド「10周年記念公演アーバンギャルドのディストピア2018「KEKKON SHIKI」」

おじさんがアーバンギャルドを青春にしてくれてありがとうと言った瞬間自分の中の何かが胸にこみあげてきたのが昨日のことに思いだされる。アーバンギャルドがこれ以上のキャパを埋めることはおそらくないだろうし、武道館で都市夫くんが踊っている光景がまったく想像できないけれど、今後も変わらずやっていってほしい。あとアーバンギャルドの良心ことぜぜさんが脱退して彼の今期アニメの話が聞けなくなるのはさみしいけれど、親の介護みたいな前向きな理由だし素直に今までありがとうを言うために3月のライブには行きたいな。

 

1位

2018.07.04 @ 東京 武道館 チャットモンチー 「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~」

何年たっても何十年たっても忘れられないんだろうな…と確信する素晴らしいライブ。高橋久美子のフラスタの時点でエモかったのにはじめから最後までセトリ、演出、演奏ともに神がかっていた。

閑話休題、10月にチャットモンチーの武道館ライブのDVDとベストアルバムが発売されましたね。チャットモンチーという物語が終わってしまうのがこわくてDVDを視聴するのを避けていましたが、年末にかけてちゃんと向き合ってみようと思います。それがえっちゃんや福岡晃子に対する礼儀だと思うので。

 

というわけで簡単に振り返ってみました。10位が5個あったりとガバガバすぎるランキングで笑ってしまいますが許してください。冒頭でも書いたとおり、どのライブも素晴らしかったのですが、上記の14公演は特に記憶に残っています。あとこうやってライブの感想を書くの、本当にその時の記憶が鮮明に思い出せるのでいいですね。皆さんの書くエモすぎて感情人間と化したライブレポが見てえよおれは。