2019.02.22 @青海 ZEPP TOKYO ヤバイTシャツ屋さん「ヤバイTシャツ屋さん “Tank-top Festival in JAPAN” TOUR 2019」
ヤバTのライブをはじめて観たのは2年前の法政の学祭だった。今でこそ考えられないが、ライブ前1週間になってもプレイガイドで2500円という破格のチケットが残っており、それを知った瞬間ファミリーマートでチケットを発券していた。
当日、学祭のライブということもあり、対バンのバンドのボーカルが学生に対して10分強熱い自分語り(大学4年生の時、ゼミの教授に進路を聞かれバンドで食っていきます!と言ったらそれはまともな選択ではないと一蹴され、ふざけるなという一心で苦節○年ここまで這い上がってきた!という大分説教チックな話。そんな熱いバンドと対バンするのが面白さ全振りのヤバTというのがだいぶ皮肉だし、現在はバンド活動を休止しているというのはすごく世知辛いな…と思った)で共感性羞恥(?)に陥っていたところ、ヤバTのこれ曲よりもMCの方が長いんじゃ…?という関西人特有の面白トークとあつまれ!パーティピーポー!やウェイウェイ大学生をはじめとした楽曲の佳さ、しばたありぼぼのキュートな歌声がおれの心をいやしてくれたのは今でも昨日のことのように鮮明に思い出す。
そんなヤバTも、次第にタイアップ等が増え人気が出てくるとともに、CD先行、eplus先行、一般発売のチケットに当たる気配がなくなっていった。しかし、いつか当たるだろう…と思っていてもチケットは一向に当たらなかったため、今回はシングル「とってもうれしいたけ」を2枚積んで応募したところようやく当選した。正直、今までも2枚積めば当たっていたのでは?と思ってはいたが、ヤバTで2枚積むのに大分心理的に抵抗があったので…
【ライブ前】
物販列の前にもりもとガチャへ。みなさんおなじみヤバTのドラムもりもとのグッズが確定で当たるガチャとのこと。シールはともかく、アクキーや缶バッジはアイドル気取りか!?と爆笑した。
三回回した結果がこちら。ヘアゴムて…
その後物販列に並ぶも、途中でラババン売り切れ報告を聞いてやむ無く断念。ライブまで近くのモールをぶらぶらしているとヴィレバン店内でヤバTの楽曲が流れており若干テンションが上がった。
【ライブ】
以下公式よりセトリ。
新曲中心かつ過去アルバムの人気曲を集めたセトリ、めちゃくちゃ強くないですか?
#タンクフェスツアー 東京編 DAY2
— ヤバイTシャツ屋さん(バンド) (@yabaT_official) February 23, 2019
大きい声出した!みんな出し切った!
おつかれ!!!!!!
もっとライブしたい!!!ありがとう!!!! pic.twitter.com/DNu8KUshQg
以下印象的だった曲
・ネコ飼いたい
猫の日だからか猫飼いたいとかわかっとるやん!最後の終わることのないビブラートには笑ったし客もがんばえー!といっていてこやまがツッコミを入れていたのが彼ららしいなと
・天王寺に住んでる女の子
語りパートの終電を逃した田舎の男の子を泊めたことのある女の子~終電逃して都会の女の子の家に泊まったことのある男の子~パートで前にいたカップルが二人とも手をあげていたのが人生って感じだった。そして大サビ前のもりもとのおもしろカウントのコーナーが音源同様滑りまくっていて爆笑した。
・どすえ~おこしやす京都~
後ろで存在感を出しているクソデカタンクトップくんが京都っぽい柄になっていたのが良演出だった
・君はクプアス
上記のセトリには書かれてなかった曲。ヤバTには珍しいスローテンポの曲でしばたパートの歌声が本当に映えるし、ハーモニカはこやまではなくもりもとがドラム叩きながら吹いていたんだ…とめちゃくちゃ驚いた。
・かわE
佳E越えて佳Dやんけって感じ。ニセコイの主題歌という大役を務めるのは伊達じゃなかった。
・ハッピーウェディング前ソング
最後にこの曲演奏して終わるの、こやまわかってるなと言う気持ち。
・かかとローラー
このライブを通して一番衝撃を受けた曲。曲前MCでこやまが「この曲引ける人いる?」と言って観客に挙手を求め、手を挙げたギターとドラムができるという客2人をステージに上げてこやまともりもとの代わりに1曲まるまる演奏させるのは狂気としかいえなくて笑ってしまった。ギターはコード等のミスもあり、こやまが演奏後「うーん、奇跡起こらんかったな」と京都人しぐさを発揮していたのが印象的だったが、ドラムはセミプロか?と思うぐらい上手で在野にこんなレベルがいるの?と衝撃を受けた(リンクは貼りませんが「かかとローラー ドラム」でツイッター検索すると本人のアカウントが表示されるので興味があればお調べください)。
そしてなにより、同じようにキャパ3000人のZEPPに立てるチャンスと技術があったとしても、おれはあの場で手は上げられないだろうな…とあの2人をどうしようもなく遠くに感じたのと同時に、チャンスの神様は前髪しかないということわざは真実なのだと思い知らされた。こやまも言及していたけれども、ZEPPの規模でやることではないし、なによりファンはヤバTの演奏を聞きたいと思うのが人情だろう(※1)。ただ、こやまが言う「ライブでしか起こせない奇跡を起こしたい」というのはすごく理解できるので、今後も趣向を凝らしたパフォーマンスに期待したい。
完全にかかとローラーにもっていかれたライブだったけれど、こやまもTank-top of the DVDの時のように声を枯らしておらず、MCも関西人らしさ全開で面白かった。特に印象的だったMCは、しばたが敬愛する元モー娘。の道重さゆみからフラスタをもらった話。
道重さゆみ 「ヤバイTシャツ屋さん」
— ありぼぼ(ヤバイTシャツ屋さん) (@shibata_aribobo) February 23, 2019
⇒ https://t.co/KFIFVrBzyG
道重さん、昨日お花だけでなくライブを観にも来てくださってました。
— ありぼぼ(ヤバイTシャツ屋さん) (@shibata_aribobo) February 23, 2019
こんな逃げも隠れもできひんライブハウスに来てくれはって、ほんまに愛の人です。
ただ、観に来てはることを知らずにライブをしていたので、MCで「道重さんからもらったお花食べる」と本人の前で発言したことが唯一悔やまれます。
ヤバTしばたはライブ中常に道重Tシャツを着ており、報われてよかったね…という気持ちになって脳内に夕映えプレゼント(※2)がずっと流れていた。そしてもりもとがフラスタをもらいたい芸能人を聞かれ、壇蜜とインリンオブジョイトイという性欲に忠実な回答をしていたのが佳かった。
こやまが今後もライブハウスでライブをやっていきたいと言っており、今後もチケットの入手は難しいとは思うがフェスでもいいのでまた観たい。
※1
今後は客に演奏させるのは控えると発表していた
※2
黄昏に染まる世界がすきなんやなって…