beki雑記

オタクのライブレポ

2019.4.6 @幕張 幕張メッセ サカナクション「SAKANAQUARIUM2019 “834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session」

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サカナクションを見る機会に恵まれなかった。チケット常に落ちるのが当たり前なぐらい人気のバンドなので仕方がないのだが。ただ、2017年のロッキンでチャンスはあった。しかし、その機会は山口一郎か山口隆かという苦渋の選択を迫るものであり、おれは隆を選んだのだった(あの時のサンボマスターのロックンロールイズノットデッドはmasterpieceといっていいものであったため後悔はない)。
そんな生のライブに触れることができなかったおれでも、2018年のフジロック生中継や一生再放送してくれ頼む!と言った出来のNHKのアクアリウムのライブ放送を見て背筋がぞくぞくしたのを鮮明に覚えている。このバンドを生で見たらどんな感情が湧き上がるだろうと。

 

当日、幕張についたおれは異常な女子トイレの混雑具合に驚きつつも会場に入った。おれの席はBLブロックだったのだが、オルスタのライブとは思えないほど床に座っている人間の多さに面喰いつつつ前に向かう。パッと見た感じ男女比は1:1で若者とそれ以外が9:1ぐらい。若者に人気のバンドという印象が強かったので想像以上に中高年が多く、普遍性のある音楽なんだなとふと思った。

 

いきなりですがはじめます
サカナクションのライブのここがすごい!

 

■舞台や照明等の演出の力の入りようがすごい!
正直NHKの放送でその幻想的な雰囲気と言うか青一色に染まる会場をみて金かかってんな~と思っていたのだけど、会場で演奏とともに流れる映像や舞台上での幕の演出、やまないレーザーの光などを生で体感してその世界観の作り込みように感動するしかなかった。

 

■6.1サラウンドの音がすごい!
山口曰く通常のライブやフェスで一般的な舞台両横に2つ大きなスピーカーを設置するようなものではなく、それに加えて会場中央と後方に2つずつ、舞台下に「田舎のヤンキーが車に付けているような」低音のスピーカーを付けて立体的に演奏が聞けるようにしたとのこと。これは実際に体感してみないとわかならいのだけど、ディレイの効果が会場に響き渡っていて本当にすごいの一言。全身で音楽を聴いているという言葉を聞いて久しいけれど、実際にそんな感じなので本当に心の芯から楽しい気持ちになれた。

 

■セトリが強い!
ベストアルバム『魚図鑑』を発売して1年が経ったけれど、それに沿うようなセトリサカナクションに詳しくなかったとしても楽しめる。具体的にはミュージックや新宝島、夜の踊り子をはじめとしたお馴染みのナンバーから、6月に発売するニューアルバムから2曲を先行して演奏するなど楽しくなるセットリスト。
今回佳かった場面を切り取るとすると以下のとおり。
・ミュージックで大音量の会場が無音になる一瞬。
新宝島で例のチアガールが大量に入ってきて会場が「新宝島」だ…となる空気
・最後の曲のグッドバイでスタッフロールが流れながら演奏を続ける彼ら

 

■山口一郎がすごい!
常に真剣な顔で歌う彼が要所要所でみせるくしゃくしゃの笑顔、おれ好みのもの。そして、全体を通してMC自体なかったのだが、話す一言一言が音楽に真剣に向き合っているんだなと感じさせた(新アルバムのタイトルの834.194は札幌のライブハウスから東京のスタジオまでの距離のくだりなど)。あとやたらと観客に踊れますかと煽るところはほんとうにすき。

 

 

正直豪華なライブという意味では去年のEXILE に次ぐと思うし、何よりも客一人一人が楽しそうに思い思いに踊っていたライブだった。これはライブというより(参加したことはないので想像でしかないのだけれども)サカナクションの演奏付レイヴパーティと言ってもいいのかなと。いやー本当にベスト聞いて1曲でもいいなと思ったら絶対に言っていいライブだと確信した。皆さんサカナクションがソールドしても赤字だというライブ体験しに行きましょうよ、絶対損はさせないんで。おれは少なくともスーパー名曲こと僕と花を聞くまでは行きます…